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年金機構の2017年度は6.9%の運用益

年金機構の2017年度は6.9%の運用益


佐賀市在住のファイナンシャルプランナーの夏秋です。

7月6日に年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2017年度の運用報告を行いました。
その内容を要約してみました。

四半期を振り返ってみて、第1四半期から第3四半期(4月〜12月)までは、今までに類を見ないボラティリティ(価格の変動の激しさ)が低いマーケットだった。
この間はじわじわと上昇していたのが12月まで続いた。

しかし、第4四半期の1月に入って市場が変化して株価が下がり始めて、ボラティリティが例年通りまで戻ってきた。

その結果、第4四半期では損失を出す結果になってしまった。

1年間を振り返ってみて、理事長はこのように感想を述べていました。
そして、気になる1年間の収益は、

+6.9%(+10.1兆円)

17年間の平均は、
+3.12%

凄いですよね!
分散投資でこの実績です。
しかも、第4四半期の失速がなければ+15%は確実と言われていました。



ここで、注目したいのがインカムゲイン(債券の利子や株式の配当益)

1年間の収益が10.1兆円でしたが、この中でインカムゲインが1.78%、
約2.78兆円の利益を出しているのです。

収益の中には、売買益(キャピタルゲイン)が多いのですが、利子や株式の配当から得られる収益も安定した収益を上げています。
収益の4分の1以上(約27%)がインカムゲインなのです。

このインカムゲインの約半分の1.4兆円が企業の業績による株式配当がったのです。
言い換えれば、私たちが積立てている年金保険料が企業活動の資金援助となり、そこから業績を生み出し、GPIFに配当として還元されているという循環になっているのです。


年金手帳



2017年度からの運用で今後の運用に変化が


大きく分けて3つが特徴となっています。

●ESG投資
環境や社会に対して貢献している企業を中心とした投資を行う。
新たにESG指数を設けて超長期的な投資を行っていく。
E・・・環境
S・・・社会
G・・・ガバナンス

この投資を行うことにより、急激な市場の変化にも耐えられて安定的な運用が出来る。
ESG投資


●アクティブ運用の報酬手数料を実績連動に
GPIFはパッシブ運用が中心であるが、成果を上げているアクティブファンドを今後は取り入れていく。
その時の運用報酬手数料を実績連動報酬にしてより多くの収益になった場合には上限を設けず、運用が悪かった場合には報酬を抑えるような体制を取って成果主義にしていく。


●オルタナティブ投資
総資産額の5%を上限に、
インフラストラクチャー、プライベート・エクイティ、不動産にも投資をしていく。
この投資により、長期的に安定したインカムゲインを確保していく


このような運用を今後は行っていくとのことです。


あまり耳にしない投資手法で難しく感じたかもしれませんが、
全体としての感想は、
「長期」「分散」「安定」「配当・利子」といったキーワードでの運用方針のようです。


その成果が、2017年度の6.9%の運用実績です。


私たちも十分に参考にしながら、真似るところは真似た方がいいですね。





2017(平成29)年度運用状況
https://www.youtube.com/watch?v=AhsHQHs0SeM&t=20s
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